2025年4月度の中古オフィス家具市場動向
株式会社オフィスバスターズが発表した2025年4月度の「中古オフィス家具指数」によると、オフィスの景気は一見落ち着いているようですが、実際には新入社員の増加やオフィスの変化によって需要が高まっています。
マーケットの全体像
主要5区の空室率は3.73%と小幅な減少を見せました。賃料は114円増加し、空室率の低下が続いています。一方で、有効求人倍率は1.24倍となり、わずかながら改善していますが、失業率は2.5%から0.1ポイント上昇しています。全体的にはオフィス業界の需要は続いているものの、外部環境の不透明感から投資に慎重な状況が見られます。
多くのお客様からは、オフィス移転を考えているものの「良い物件が見つからない」という声もあがってきています。これからの数カ月で、この傾向がどのように変わるのか気になるところです。
商品別の価格動向
チェア
販売価格が1,697円減少し、昨年比でも1,010円の下落が見られます。特に5,000~20,000円の価格帯のチェアが多く取り扱われており、ロット販売が目立ちました。
デスク
4月は社員の増員時期であり、デスクの販売価格が494円増加しています。問い合わせが増加しているため、デスクの需要が高まっていることが明確です。
書庫
書庫は42円の減少で、昨年は463円減少しています。人気のあるカテゴリーであり、特にスリムデザインのものに対する問い合わせが増加しています。
ロッカー
販売価格が1,207円減少しましたが、昨年は2,685円増加しており、パーソナルロッカーの需要が高まっています。シリンダー錠よりもダイヤル錠が主流になりつつあります。
テーブル
販売価格は4,295円減少し、昨年は3,118円の減少が見られました。特にスタックテーブルと会議用椅子のセットでの販売が多く、サイズや色にばらつきがない人気仕様が目立ちます。
4月の総括
新入社員の増加などでオフィスの人の流動が激しい4月。これに伴いレイアウトの変更や、新たな購入需要も見られました。特にデスクとチェアに関しては、オフィス環境の必需品としての重要性が再確認された形です。また、新会議室や執務スペースを設ける案件も増えてきており、この傾向は5月のゴールデンウィーク以降も続く見込みです。
この調査は2025年4月1日から30日の間に行い、オフィスバスターズの販売データを基にしています。顧客のニーズを基にした市場分析は、組織のオフィス運営において非常に重要な情報を提供します。
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