漁網リサイクルユニフォーム
2025-07-01 19:56:25

廃漁網から生まれた!仙台うみの杜水族館の新ユニフォーム

廃漁網から生まれた!仙台うみの杜水族館の新ユニフォーム



仙台うみの杜水族館が、廃漁網由来の素材「amuca®」を用いた新しいユニフォームを導入しました。このユニフォームは、2025年に開館10周年を迎えるにあたり、初めてのリニューアルを果たしたものです。この取り組みは、海洋環境保護への強いメッセージを発信しています。

漁網のリサイクルと地域活性化の取り組み



新ユニフォームの素材となるamuca®は、漁網アップサイクルベンチャーとして活動するamu株式会社が提供しています。このプロジェクトの最大の特徴は、実際に宮城県内で回収した漁網を原料としていることです。

廃漁網は海洋汚染の原因となるだけでなく、漁業者にとっても処分費用の負担を強いる厄介な存在です。amuは廃漁網を回収し、分別・加工を行うことで、再生可能な素材へと変換しています。このような取り組みは、廃漁網をただ処理するのではなく、持続可能な価値を生み出すことを目指しています。

新ユニフォームのデザインとは



新たなユニフォームは、単なるデザインの刷新ではなく、仙台うみの杜水族館が目指す「海と人、水と人との新しい『つながり』」というコンセプトを体現するものです。ユニフォームのデザインには、飼育スタッフや運営スタッフが実際に海との関わりを深めて得た経験や想いが盛り込まれています。

各セクションごとに異なるグラフィックが用いられ、着る人のスタイルや個性に合った多様なデザインが特徴です。さらに、amuca®タグにはQRコードが付与されており、廃漁具がどのように再利用されたのか、そのストーリーを知ることができます。このように、単に環境に優しい素材としての側面だけでなく、地域との結びつきを強調した意味のあるプロダクトとなっています。

地域との協力がもたらす影響



仙台うみの杜水族館館長の増渕修氏は、「このユニフォームは、私たちの理念を具現化した製品」とし、海洋保全への思いが詰まっていると説明しています。また、amu株式会社の代表である加藤広大氏も、地域の特性が強く表れたこの素材の重要性を強調しました。これによって、地域の漁業者だけでなく、訪れる人々の意識も変わる可能性があります。

漁業者への経済的負担軽減



amuca®の取り組みは、漁業者にとっても朗報です。廃漁網の処理に伴う高い処分費用を削減することで、地域の漁業者の経済的負担を軽くする役割も果たしています。無駄のないリサイクルシステムにより、廃棄物と見なされていた漁網が新たな製品としても成り立つのです。

目指す未来へ



これらの取り組みは、仙台うみの杜水族館が海洋環境と地域、そして訪れる人々との関わりを深めるための新たな一歩です。新しいユニフォームは、単に見た目の変化だけでなく、未来の海を支える意義のある存在として、地域への関心と連携の重要性を広めていくことでしょう。

公式サイトでは、これらの取り組みや新ユニフォームに関する情報も詳しく公開されていますので、ぜひチェックしてみてください。

仙台うみの杜水族館公式ホームページ


仙台うみの杜水族館公式HP

amu株式会社について



ama株式会社は、廃漁網をアップサイクルし新しい価値を創出する宮城県気仙沼市発の企業です。彼らのビジョンである「いらないものはない世界をつくる。」を実現すべく、リサイクルとプロダクト開発を専門に行っています。興味のある方は、ぜひ公式サイトもご覧ください。


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