特別養護老人ホームでの革新的な取り組み
特別養護老人ホーム「みさとの杜翔裕園」は、社会福祉法人元気村グループが運営する高齢者福祉施設です。この施設では、勤務時間の見直しと「SOELCX-Cross」及び「SOEL Caryy」といった浴用リフトの導入を行い、業務の効率化を図ると同時に、職員の負担軽減とご利用者の満足度向上に寄与しています。
介護職場の現状
これまで、入浴業務における残業時間が月に100時間に達しており、職員は身体的にも精神的にも大きな負担を抱えていました。また、特浴の対応は週2回のみで、早番と遅番のシフトが重なる時間はたった30分という状況で、効率的な支援が困難でした。そこで、実施された改革が注目されています。
取り組みの内容
この改革の目標は、残業時間を100時間から50時間に半減させることでした。具体的には、勤務時間の変更を行い、職員同士が協力しやすい環境を提供することに努めました。勤務時間を変更し、早番と遅番の職員が重なる時間を増やすことで、入浴支援がスムーズに行えるようになりました。
勤務時間の見直し
具体的には、早番が6:30~15:30から7:00~16:00に、遅番が13:00~22:00から12:00~21:00に変更されました。この調整により、入浴支援の体制が強化され、職員間の協力が一層深まりました。そして、シフト管理ソフトを導入することで、配置人数を柔軟に調整し、シフトの効率運用を実現しました。
浴用リフトの導入
施設は全70名のご利用者を受け入れており、ユニットは全て1階に配置され、特浴は2階に設置されています。そこで、各ユニットの個浴に浴用リフトを設置し、動線を大幅に改善しました。これにより、2階への移動が不要となり、入浴支援の時間が飲み込まれることなく、スムーズな対応が可能となりました。さらに、リフトの操作が簡素化され、ご利用者が「怖い」と感じることなく安全に使用できる環境が整いました。
成果と評価
勤務時間の見直しと浴用リフトの導入により、入浴支援の効率は大きく向上しました。職員1人あたりの入浴時間を7分短縮し、1回の支援での対応者は2名から3名に増加。これにより、入浴できるご利用者の数が増加し、満足度も向上しました。アンケート結果も好評で、身体的負担が軽減されたとの声が多く寄せられています。
今後の展望
これらの取り組みは、単なる時間の見直しにとどまらず、介護業務全体の質を向上させるための基盤となっています。引き続きICTやIoTなどの新技術を活用して業務改善を進め、職員がより安心して働ける環境を整えることが求められています。また、成果を広めることで他の施設でも類似の効果が出るような仕組みを構築していきたいと考えています。
施設紹介
「みさとの杜翔裕園」は、宮城県遠田郡美里町に出生した特別養護老人ホームです。電話番号は0229-33-3255、詳細は
こちらのウェブサイトからご覧いただけます。また、Instagramでも情報を発信していますので、ぜひチェックしてみてください。
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