宮城県のものづくり産業人材育成セミナー
宮城県が主催した「ものづくり産業技能向上・人材育成支援セミナー」が11月6日、28日、12月6日の計3日間にわたり開催されました。このセミナーは、企業の技能向上や人材育成を目指すもので、各回とも盛況のうちに終了しました。特に、実務に役立つ事例の紹介やディスカッションが評価され、多くの参加者から好評を得ています。
セミナーの概要
このセミナーは、宮城県内のものづくり産業に関係する企業を対象としており、建設や金属加工、一般機械器具、電気・精密機器業界の担当者を集めました。セミナーの第1回は「技能を伝え、活用するための会社の風土・体制づくり」をテーマに、企業同士の交流を深める内容に焦点を当てました。参加者同士が自社の取り組みを共有しながら、問題解決への道筋を探る有意義な時間が提供されました。
第1回:技能の活用
11月6日に行われた第1回セミナーでは、プラスエンジニアリング株式会社の浅野謙一郎氏が、独自の取り組みや技能検定の活用事例を紹介しました。特に、デジタル技術を活用した施策は、参加した企業からの関心を惹き、交流が深まりました。また、参加者は意見交換やディスカッションを通じて、各企業の実態や悩みを共有しながら課題解決に向けたアイデアを出し合いました。参加者の声としては、他業種との交流が新鮮で、セミナーを通じて多くのヒントを得たとの感想が寄せられました。
第2回:計画づくりとツール整備
11月28日の第2回セミナーでは、「技能を継承し、人を育てる計画づくりとツールの整備」がテーマとなりました。教育計画の作成や必要な教育ツールについて学び、実践演習を交えた内容により深い理解が得られました。再度登壇した浅野氏は、どのように技能者に当事者意識を持たせるかについての事例を紹介し、参加者からの高い評価を得ました。各企業がどのように教育計画を進めているかについてのディスカッションは、参加者にとって非常に参考になるものだったとのことです。
第3回:教え方の技術
12月6日に開催された第3回セミナーでは、「技能を相手に継承するための仕事の教え方」をテーマに、実践形式の演習が行われました。具体的な教え方のステップを模擬作業を通じて学ぶことで、受講者は職場でのOJTの質を向上させるためのスキルを体に染み込ませることができました。参加者からは、教え方や伝え方の重要性を再認識できる貴重な機会だったとの声が多数寄せられました。
宮城県の人材育成の取り組み
宮城県は、地域のものづくり産業を支えるために多彩な人材育成事業を展開しており、公共職業訓練や技能検定、奨学金返還支援なども行っています。今後も、こうした取り組みが地域経済の活性化に寄与することが期待されています。
このようなセミナーが今後も継続され、宮城県のものづくり産業がより一層発展することを願っています。