加茂市で始まる新たな試み：遠隔手話通訳サービスの導入

新潟県加茂市での聴覚障害者支援

新潟県加茂市において、株式会社プラスヴォイスが手掛ける「遠隔手話通訳サービス」が2025年6月より開始されることが発表されました。このサービスは、聴覚に障害のある市民が市役所や公共施設で職員とスムーズにコミュニケーションを取るためのものです。

遠隔手話通訳サービスの目的

この遠隔手話通訳サービスは、聴覚に障害のある市民が重要な手続きや情報のやり取りを行う際に、言葉の壁を解消し、コミュニケーションの質を向上させることを目的としています。利用者は、市役所の窓口や教育機関、その他の公共施設に設置されたタブレット端末を使用し、リアルタイムで通訳者とつながり、円滑な会話が可能になります。

さらに、利用者は手話通訳または文字通訳を選択でき、その時々に応じた最適な方法で意思疎通が図れるのも大きな魅力です。タブレット端末が設置されていない場所でも、二次元コードを読み取ることで通訳者を呼び出せます。

救急現場での活用

特に注目すべきは、救急現場での活用が進められている点です。救急隊員のスマートフォンにもこの遠隔手話通訳サービスが搭載され、事故や急病の際に聴覚障害者と素早くコミュニケーションを取ることが可能になります。これにより、適切な処置が迅速に行われることが期待され、命を守る効果が見込まれています。或者、救急車両や消防局にも二次元コードが設置されることで、緊急時の連携が一層強化されます。